こんにちは!ウサです。
モヤモヤや生きづらさを感じて悩んでいる人は、もしかしたら内向型かもしれませんね。
実は内向型か外向型かは遺伝子レベルで違いがあり、生まれつきの要素が強いことが分かっています。
ですから、「変わらなくちゃ…!」と思うよりも、
「自分の生まれつきの強みを活かそう!」という考えの方が効果は高いです。
内向型がぐるぐる、モヤモヤと様々なことを考えるのは、遺伝子のなせる業なのです。そして、遺伝子に裏打ちされた才能がちゃんとあるんですよ!
本記事では、内向型の特徴と、科学に裏打ちされた意外な才能7つを自己診断付きで紹介します。
自分の特徴と才能を知ってすっきりしたい!もっと活躍できる人になりたい!という人はぜひ参考にしてみてくださいね。
・自分が内向型か外向型か知りたい
・内向型が持っている才能を知って自信をつけたい
内向型・外向型を決める要因
近年の研究では、内向型・外向型を決める要因として以下のことがわかっています。
- 新奇性追求遺伝子の違い
- 脳の血液量・流れる経路の違い
このように、生まれつきの遺伝子レベルでの違いがあることがわかっています。
こうした違いが、その人の思考・行動パターンに影響し、性格を形づくっています。
では、どのような違いがあるのか具体的にみてみましょう。
新奇性追求遺伝子の違い
私たちの体内には、D4DR遺伝子(別名:新奇性追求遺伝子)と呼ばれる遺伝子があり、この違いが内向型か、外向型かを決める1要因になります。
新奇性追求遺伝子はその名の通り、その人がどの程度新しい刺激を求めるかに影響します。
なぜなら、新奇性追求遺伝子の構造の違いで、ドーパミンへの反応性が変化するためです。ドーパミンは快感・幸福感・興奮に影響するホルモンです。聞いたことある人も多いでしょう。
<外向型>
ドーパミンへの反応性が低い = 快感を得るためによりたくさんの刺激を求める
<内向型>
ドーパミンへの反応性が高い = 快感を得るのにたくさんの刺激は必要ない
このような図式になります。つまり、内向型と外向型では快感を得るための刺激のレベルが違うということですね。
外向型はスリルのあることやリスクをとること、たくさんの人と話すのを快適に感じるのに対し、内向型にはこれらは刺激が強すぎるため、ひとりで静かに過ごすのを好みます。
脳の血液量・流れる経路の違い
脳に流れる血液量や、流れる経路についても違いがあることが明らかになっています。
違いは以下です。
<外向型>
血液量が少ない & 経路が短い = 内的刺激(思考・感情・イメージなど)が少なく、自分の内部より外部の情報に注意を払う
<内向型>
血液量が多い & 経路が長い = 内的刺激が多く、外部より自分の内部情報に注意を向ける
内向型と外向型では内的刺激の多さやどのような情報を注意して処理するかが異なっているんですね。
2つの研究結果をまとめると、このようになります。
外向型 → 刺激を求める × 外部に注意を向ける
内向型 → 刺激を求めない × 内部に注意を向ける
【自己診断】あなたは内向的?外向的?
自分が内向型なのか、外向型なのか知りたい場合は以下の診断テストに答えもらうとすぐにわかります。
この診断は、スーザン・ケインさんが書かれた『内向型人間の時代』から抜粋したものです。
心理学者がつくったテストではありますが、科学的に立証されているわけではないので、参考までに利用してみてくださいね。
次の20の質問に当てはまる場合は〇、当てはまらない場合は×、迷う場合は近い方を答えてください。
- グループよりも1対1の会話を好む
- 文章のほうが自分を表現しやすいことが多い
- ひとりでいる時間を楽しめる
- 周りの人にくらべて、他人の財産や名声や地位にそれほど興味がないようだ
- 内容のない世間話は好きではないが、関心のある話題について深く話し合うのは好きだ
- 聞き上手だといわれる
- 大きなリスクは冒さない
- 邪魔されずに「没頭できる」仕事が好きだ
- 誕生日はごく親しい友人ひとりか2人で、あるいは家族だけで祝いたい
- 「物静かだ」「落ち着いている」といわれる
- 仕事や作品が完成するまで、他人に見せたり意見を求めたりしない
- 他人と衝突するのは嫌いだ
- 独力での作業で最大限に実力を発揮する
- 考えてから話す傾向がある
- 外出して活動したあとは、たとえそれが楽しい体験であっても、消耗したと感じる
- かかってきた電話をボイスメールに回すことがある
- もしどちらか選べというなら、忙しすぎる週末より何もすることがない週末を選ぶ
- 一度に複数のことをするのは楽しめない
- 集中するのは簡単だ
- 授業を受けるとき、セミナーよりも講義形式が好きだ
参考:『内向型人間の時代』
〇の数が多いほど内向型、〇と×がほぼ同数なら両向型、×の方が多いなら外向型寄りになります。
内向型の意外な才能7選
内向型の特徴にどれくらいあてはまっていたでしょうか?
現代社会では外向型を理想像とすることが多々あるので、内向型の人は「自分にはいいところがない」と思ってしまいがちです。
しかし、遺伝子や脳の構造に裏打ちされたすばらしい才能があります!両向型~内向型の人は以下の才能に当てはまると思いますのでみていきましょう。
内向型の才能1. 探求力がある
思考や問題解決に脳内エネルギーを使うことで、1つのものごとをより深く探求することができます。
そのため、専門家やスペシャリストに向いています。学者、医師、弁護士などに必要な能力です。
内向型の才能2. クリエイティブ
自分の内面に敏感な内向型はクリエイティブな才能があります。
内面に浮かぶイメージや思いを表現する芸術家やデザイナー、小説家、フォトグラファーなどアート系の才能があります。
また、アイデアを活かして新しいものを生み出す発明家や、起業家にも向いています。
創造性や独自性といった言葉は内向型にぴったりです。
内向型の才能3. リーダーに向いている
人前で話すのが上手で、プレゼンがうまい外向型の方がリーダーに向いているような気がしませんか?
実は、外向性とリーダーとして成果を出せるかは全く関係がないのです。特に、内向型の上司×外向型の部下の組み合わせで高いパフォーマンスを発揮した報告があります。
実は、外向型の上司×内向型の部下でも良いパフォーマンスを発揮します。
つまり、組織内のバランスが重要なのであって、外向型も内向型もリーダーに向いているのです。
内向型の才能4. 自制心がある
計画に脳内エネルギーを使うことで、目先の欲に囚われず、長期的にみて最善の策をとることができます。
そのため、コツコツ努力することができ、長い目で見たときに成功します。
「節約と投資を15年続けて億万長者になりました!」
という人がたまにいますが、これぞ自制心のなせるわざですね。
内向型の才能5. 爆発力がある
じつは、コツコツ努力することとは別に、内向型には爆発的に成果を出せるときがあります。
それが、「フローに入ったとき」です。
フローとは、簡単に言うとものごとに完全に没頭した状態になることです。フローに入ることで、一切のムダな思考を省いて高い成果をあげたり、何日もぶっ通しで作業できたりします。
内向型は普段はエネルギーを消耗しがちですが、フローに入ると爆発的なエネルギーを発揮することができるんですね。
内向型の才能6. 危機回避能力がある
内向型は刺激を避けようとするので、新しいものごとにはかなり慎重になります。
そのため、
「慎重になりすぎてチャンスを逃してしまった…!」
ということもあるかもしれません。
しかし、大きなリスクを冒さないことは、致命的な大失敗をすることや命の危険を回避することにつながります。後になってみれば、
「この能力のおかげで助かった…!」
と思う場面も多いのではないでしょうか。
内向型の才能7. 世界を変える力がある
「内向型には世界を変える力があります」なんていわれると身構えてしまいますよね。
ただ、知っておいてほしいのは、世の中の偉大な功績をあげた人には内向型も多くいるということです。一例をあげてみます。
- ニュートン(重力を発見)
- アインシュタイン(相対性理論を提唱)
- スティーブン・スピルバーグ(『E.T.』など有名作の映画監督)
- J・K・ローリング(『ハリー・ポッター』著者)
- ウォーレン・バフェット(「投資の神様」といわれる投資家)
- ビル・ゲイツ(マイクロソフト社CEO)
- イーロン・マスク(テスラ社CEO)
この人たちはみな、自分の内向性をうまく使って成功を収めています。内向型は自分の資質を信じて突き詰めることで、世界を変えるような功績をあげることもできるのです。
まとめ
内向型は火山だ!!
いかがでしたか。本記事では内向型の特徴と、科学に裏打ちされた意外な才能7つを自己診断とともに紹介しました。
近年の研究で分かった、内向型・外向型を決める生まれつきの要因は以下の2つがあります。
- 新奇性追求遺伝子の違い
- 脳の血液量・流れる経路の違い
この違いによって、外向型と内向型に分かれます。
外向型 → 刺激を求める × 外部に注意を向ける
内向型 → 刺激を求めるない × 内部に注意を向ける
また、これらの科学的根拠に裏打ちされた、内向型の強みは次の7つです。
- 探求力がある
- クリエイティブ
- リーダーに向いている
- 自制心がある
- 爆発力がある
- 危機回避能力がある
- 世界を変える力がある
内向型は人からみると「物静か」「落ち着いている」という印象ですが、内部にはたくさんの感情・思考・アイデア・イメージが、マグマのように渦巻いていることでしょう。
それがいつか火山のように噴出して、世界を変えていくのです。
この記事の参考書