こんにちは!ウサです。
今回はHSPの人が感じやすい「生きづらさ」についての考察・感情編です。生きづらさを2種類に分け、感情や思考パターンによって「自分で生きづらさを生んでしまう場合」について解説します。
HSPって何?という方はこちらの記事でHSPとはどんな人なのかまとめていますので参考にしてみてください。
現在、「生きづらいな…」と感じている方、その原因ははっきりしていますか?実はHSPはいろいろな刺激を受けやすいため、何がどれだけ自分にストレスを与えているか把握しづらいという傾向があります。
「生きづらさ」の主な理由と、改善のポイントについてみてみましょう。自分に影響する要因を知るだけでもだいぶ楽になるはずです。
・なんとなく生きづらいけど、理由がわからず対処できない
・HSPが生きづらさを感じる理由と対処法を知りたい
HSPは生きづらさを感じやすい
HSPの中には、生きづらさを感じる人も多くいます。悩みに悩んで、いろいろ調べた結果、自分はHSPだった。という人が多いんですね。HSP漫画家のおがたちえさんや、精神科医の長沼睦雄さんが書かれたHSP書籍のタイトルにも、「生きづらい」というワードが入っています。
HSPはなぜ生きづらさを感じてしまうのでしょうか。まず、HSPの生きづらさは大きく2種類あると考えられます。
- 自分から生まれる生きづらさ(感情や思考パターンによるもの)
- 周囲から受ける生きづらさ(環境や社会背景によるもの)
この2つです。HSPは感情の動きやすさと、五感の敏感さが特徴としてあるため、自分からも周囲からも多くの刺激を受けることになります。そうすると、いろいろな刺激やストレスがごっちゃになり、「なんとなく生きづらいけど、何が原因なのかわからない…」といった現象に陥りがちになります。
生きづらさを上記の2種類に切り分けて、それぞれの生きづらさがなぜ生まれるのか、理由を見ていきましょう。
この記事では、「自分から生まれる生きづらさ(感情や思考パターンによるもの)」について紹介します。
周囲から受ける生きづらさについてはこちらで解説しています。
自分から生まれる生きづらさの理由3つ
HSPは些細な事に気が付きやすく、感情が動きやすいという特徴があります。感情が動きやすいことはプラスに働くと芸術的センスにつながり、クリエイティブな能力を発揮できます。ですが、マイナスに働くと、自分で自分を苦しめてしまうことにつながります。マイナスに働いてしまう主な理由を3つあげますので、当てはまっているか見てみましょう。
①自分で自分を否定する癖がある
少しミスをしたとき、「またやっちゃった。やっぱり自分ってダメだな…」
褒められたとき、「ありがたいけど、〇〇さんに比べると全然できないし…はぁ…」
こんな風に思うことはないでしょうか?
HSPは謙虚で、自分に厳しい傾向があります。これは、自分の至らなさや周囲の素晴らしい点によく気が付くためですが、行き過ぎると自分で自分を苦しめてしまいます。「自分はダメだ」と思って落ち込むことが多くなってしまうと、負の感情に支配されてよりよい行動がとれなくなってしまいます。これだと、せっかく自分の至らなさに気付けたのに、もったいないですよね。
②他人に合わせすぎてしまう
「上司に質問したいけど、今忙しそうだし、邪魔になると悪いから後にしよう…」
「友人から誘われたけど、断ったら気を悪くするかもしれないし行こう…」
こんな経験はないでしょうか?
HSPは他人との心の境界が薄いといわれます。他人の気持ちを自分のことのように受け止めたり、他人の言動に影響を受けやすいのです。共感力の高さはHSPの魅力の一つですが、相手に合わせすぎてしまうと、自分を押し殺してしまい、本当の自分がわからなくなったり、自分の意見を大切にできなくなってしまいます。
他人に合わせすぎてしまうと、「自分がやりたいと思う」→「やる」というシンプルなプロセスに、「他人の反応をうかがう」というプロセスが入ってしまい、何事も思うように進められなくなってしまいます。
③認知のゆがみ
認知のゆがみとは、心理学用語で「誇張的で非合理的な思考パターンのために現実を正確に認識できていない」心理状態のことです。例えば「物事を極端にマイナスに考えてしまう」、「問題をすべて自分のせいだと感じる」などがあげられます。
これはHSPとは直接関係のない心理ですので、HSPだから認知のゆがみがあるとは思わないでください。ただ、HSPの中でも自己肯定感が低い人や、思い込みが激しい人は、認知のゆがみを持ちやすいのではないかと思います。
自分の感情や思考から生まれる生きづらさの改善ポイントを以下にまとめてみました!参考にしてみてください。
自分から生まれる生きづらさ 改善ポイント3点
自分で自分を苦しめてしまっている人はどうしたら改善できるのでしょうか。自分で自分を否定してう、他人に合わせすぎてしまう、などの生きづらさを感じている人は、以下の改善ポイントを参考にしてみてください。
①気が付きすぎるのはHSPの個性、まずは受け入れよう
HSPが多くのことに気が付けるのは1種の才能であり、それ自体が悪いことではありません。気付いたこと自体をなかったことにしようとしても、小さなトゲのように心に残り、イライラのもとになってしまうこともあります。まずは、気付いても、「HSPだから気が付くよね」と受け入れましょう。
②自分の考えを客観視し、ツッコミを入れる
多くのことに気が付きすぎることと、自己肯定感の低さや保守的な考え方が合わさると、最悪のパターンを想像してしまい、それが普通に起こりえることのように感じてしまうことがあります。これが認知のゆがみの原因にもなりえます。
今悩んでいるな、落ち込んでいるなと感じたら、悩んでいる自分を自分の目の前に抜き出して客観的に見つめてみましょう。そして、自分の考えに対し「実際、本当にそうなのかな?」と問いかけてみてください。
(具体例)
このように思えてくるものです。ポイントは自分の考えを客観視して、もう一人の自分としてツッコミを入れることです。他人に合わせすぎてしまうときも、自分の行動で本当に相手が気を悪くするかどうか考えてみてください。案外、本音で動いてあげた方が相手はうれしいのかもしれません。
このツッコミをいれる方法は、自分の「怒り」の感情に対しても使えますので、ぜひ寝る前に行って、1日の気持ちを整理してみましょう。
③自己完結せず、思い切って聞いてみる
悩みやイライラの対象が親友、恋人など親しい人の場合は、思い切って事情を話してみることもお勧めします。
「私は疲れやすくて、一人の時間も大切にしたいんだ。だから会うのは半日だけだと助かるな。」とか「〇〇って言われると緊張してしまう。違う言葉で言ってほしい。」このような感じで、相手へのお願いや自分の気持ちを正直に言ってみるのです。HSPは本音を話すのが苦手な人も多いと思いますが、これからも関係を続けていきたいと思える相手には、お互いのために本音を話してみましょう。
逆に、本音を話しても受け入れてくれなかったり流される場合、相手はあなたと真剣に向き合っていない証拠です。そのような人とは距離を置くほうが得策です。
「そんなつもりはなかったんだ、ごめんね。もう言わないよ。」「本音を伝えてくれてありがとう。」こんな風に言ってもらえました。このあと心療内科の先生に認知のゆがみを指摘されて、些細なことを重くとらえすぎていたことに気が付きました。
自分の気持ちを受け入れてくれた友人にはすごく感謝してるし、友人への信頼感が増して些細な言動で不安にならなくなったので、結果的に本音を打ち明けたことはとてもよかったです。
まとめ
世の中はあなたのフィルターを通して見えている
HSPが感情や思考パターンによって、自分で生きづらさを生んでしまう理由について紹介しました。HSPは多くのことに気が付く能力があるからこそ、悪い想像もしやすく、生きづらい思考に陥りやすくなります。
世の中の出来事は自分の思考のフィルターを通って自分の中に入ってきます。不安や悩みを抱えたとき、このフィルターが悪い想像ばかりを通していないか?ということを客観的に見直すプロセスが大事になります。客観的に自分を見直すクセをつけて、より生きやすく楽しい毎日に変えていきましょう!