そんなふうに感じていませんか。ですが、HSPの強みを活かす具体的な方法で、無理なく収入アップにつなげられます。
私も、会社に入ってからの約6年間は、頑張っているのに収入や評価があがらず、「自分は仕事できないんだ…」とどん底のような日々を過ごしていました。
ですが自分の特性を知って試行錯誤したところ、無理に頑張ることなく仕事がうまくいくようになりました。また、副業で月3万の収入アップを実現できました。
この記事では、HSPの年収事情の現実をふまえたうえで、今より収入も安心感も得られる方法を具体的にご紹介します。
- このままずっと年収のストレスを感じ続けたくない
- 「自分をすり減らす働き方」をやめて、「ありのままの自分」でもっと社会に貢献したい
- 自分の繊細さを理由に、もう諦めたくない
このように考えている人はぜひ最後までご覧ください。「HSPだからこそ、無理なく豊かに働ける方法」がきっと見つかりますよ。
HSPの年収が伸びにくい4つの理由

HSPの年収は必ずしも低いわけではありません。当たりまえですが、HSPといっても人それぞれです。
ですが、HSPの特性がデメリットとして働くと、年収や自分の収入が伸びない要因になる可能性があります。それがこの4つです。
- パフォーマンスを下げる刺激が多い
- 自分の強みに気づけない
- 自己主張やアピールが苦手
- 向いてる仕事に不安定なものが多い
それぞれ解説していきます。
理由1.パフォーマンスを下げる刺激が多い
HSPの年収が伸びにくい理由の1つ目は、仕事環境にパフォーマンスを下げる刺激が多いからです。
HSPは周囲の音、人間関係、空気感などに敏感です。自分の仕事に集中したくても、妨げるものが多いため、周囲の人と比べてパフォーマンスが安定しないのです。たとえば、
- ピリピリした空気感の職場だと、無意識に気を張って、体調を崩してしまう
- オフィス内の話し声や電話の音が気になって仕事が進まない
- 通勤中の人ごみ、音やにおいに疲弊して会社に着くころにはヘトヘト…
このようなことが続くと、肝心な仕事に100%の力を発揮できず、年収が伸び悩んでしまいます。
理由2.自分の強みに気づけない
理由の2つ目は、自分の強みに気づけず、向いてない仕事をしてしまうからです。
繊細さや気配り、深い洞察力はHSPの大きな強みです。しかし、それを「弱さ」と勘違いして、うまく活かせない人も。
結果として向いてない仕事を選んでしまい、成果が出ず、評価されないまま何年も過ぎてしまう人もいるでしょう。
理由3.自己主張やアピールが苦手

理由の3つ目は、自己主張やアピールが苦手なために、正当に評価されていないからです。
HSPはなぜ自己主張やアピールが苦手なのか、それは、
- 他人との調和を好むため、突出した主張を控える心理がある
- 自分の意見を言うことで「嫌われないか」「迷惑をかけていないか」気にしてしまう
- 自己評価が低いため、成果が出ても「大したことない」と考えてしまう
上司にうまく成果をアピールできないと、昇給や昇進の機会を逃しやすくなります。また、控えめな性格ゆえに、チャンスがあっても同僚に譲ってしまうこともあるでしょう。
理由4.向いてる仕事に不安定なものが多い
理由の4つ目は、向いてる仕事に不安定なものが多いからです。
「不安定なものって?」、例えば…
- イラストレーター
- ライター
- アクセサリー作家
- 動画編集
このようなクリエイティブな仕事はHSPの感性を活かせる反面、案件の波や収入の不安定さが課題になることが多いです。
もちろん、向いてる仕事であれば全力を注げばかなりの年収になるでしょう。ですが、そもそも「稼げなさそうだからやらない」という人も多いのではないでしょうか。
私も、「文章を書く仕事に興味あるけど、きっと稼げないよ…」と考えて一向にチャレンジしないまま何年も過ぎてしまいました。
HSPの年収を上げる具体的な5つのアクション

では、年収を上げるためには具体的に何をしたらよいのでしょうか?
安心してください。なにもガンガン寝る間も惜しんで働こう、というわけではありません。
重要なポイントは、
- 自分に合った、心地よく働ける環境を見つけること
- 向いてる仕事に「無理なく」チャレンジすること
具体的なアクションはこちらです。
- 自分の強みを知る
- 自分に合う環境を知る
- 合わない職場環境から離れる
- 副業で収入の柱を増やす
- セルフコントロールを身に付ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
HSPの年収アップ法1. 自分の強みを知る
HSPが無理なく年収を上げるには、自分の強みを活かして働くことが重要です。
そのために、
- 自分の特性
- 強み
をとことん深掘りしましょう。
「自分の強みなんてわからないよ…」という方はぜひストレングスファインダーをやってみてくださいね。
ストレングスファインダーはアメリカの調査会社Gallup社によって開発された強み発見ツールです。34の資質(才能)の中から自分に最も強く現れている上位5つがわかります。

HSPの年収アップ法2. 自分に合う環境を知る

強みの他に、自分が心地よい環境を知っておく必要もあります。なぜなら、合っていない環境にいるとパフォーマンスを下げる刺激に負けてしまう(前述)ためです。
逆に、刺激を受けやすいというのはメリットでもあります。いい刺激を受ければ、それだけ高い能力を発揮しやすいからです。
「良い刺激なんてあるの?」と思う方は、HSPに共通する心地よさや幸せについて解説した記事を一読ください。自分の環境を改善するヒントになりますよ。

HSS型HSPの人はこちらもチェックしてください。

HSPの年収アップ法3. 合わない職場環境から離れる
自分に合うこと、合わないことがわかってきたら、自分の職場環境に徹底的に照らし合わせてOK/NGを洗い出してみましょう。そして、合わない部分があれば環境を変えるか、離れましょう。
例えば、
NG環境
- 職場の雑音
- 上司の近くの席
- お客さんの一言で振り回される仕事
私は環境を一人で裁量の大きい、リモートOKの仕事に変えたところ、仕事の効率が上がりました。
上司や会社に申し出ても変えられない場合は、我慢するよりも職場を変える意識を持った方がいいでしょう。
HSPの年収アップ法4. 副業で収入の柱を増やす

自分の得意なことや好きなことを活かして、副業から収入源を広げてみましょう。
HSPが副業をするメリット
- 失敗してもリスクがないので、安心して始められる
- カフェ・在宅など自分に合った環境でできるため成果を出しやすい
- 成果が出れば自信になる、出なくても経験になる
- 本業だけに縛られず、気持ちにゆとりを持てる
特にクリエイティブな仕事は、リスクなしで始められるなら「やろうかな」と思う人もいるはず。収入を得られるようになってから、本業にすることを考えても遅くはありません。
私は、Webライターの副業を始めました。少しの工夫で、初月に約3万円の案件をとれました。こちらの記事に始め方や案件をもらうコツを詳しく解説しているので、興味があればご覧ください。

HSPの年収アップ法5. セルフコントロールを身に付ける
セルフコントロールを身に付ければ、刺激で疲れた脳や心を整え、やるべきことを継続しやすくなります。
セルフコントロール法は多々ありますが、私のおすすめは次の2つです。
- セルフコンパッション
- 感謝日記
セルフコンパッションは自分への声掛けを行い、マイナスの気持ちをプラスに持っていく方法です。感謝日記は、常に感謝できることを探すことで、プラスの気持ちを維持する方法です。
HSPの年収アップのカギは、無理しすぎず、心身を整えることにあります。周りに流されず、焦らず、自分のペースを守りましょう。


HSPに向いてる仕事10選【年収別】

せっかくならHSPに向いている仕事で年収アップを狙いたいですよね。HSPに向いてる仕事を10種、年収順に紹介します。
ただ、あくまで一般的な傾向にすぎません。職種だけでなく人間関係や環境にも左右されるため、目安としてとらえてください。
ランキング | 職種 | 平均年収(東京都) |
1位 | Webマーケター(ネット広告・販売促進) | 700万円 |
2位 | データサイエンティスト | 600万円 |
3位 | キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント | 594万円 |
4位 | 図書館司書 | 594万円 |
5位 | 医療事務 | 585万円 |
6位 | システムエンジニア(Webサービス開発) | 572万円 |
7位 | 心理カウンセラー | 543万円 |
8位 | 経理事務 | 530万円 |
9位 | 介護福祉士/ホームヘルパー | 470万円 |
10位 | アロマセラピスト | 409万円 |
平均年収出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)
まとめ|「HSPだからこそ、できる働き方」で未来を変えよう

HSPの特性は、必ずしも仕事で不利というわけではありませんが、年収に悩んでいる場合は以下をチェックしてみてください。
HSPの年収が伸びにくい4つの理由
- パフォーマンスを下げる刺激が多い
- 自分の強みに気づけない
- 自己主張やアピールが苦手
- 向いてる仕事に不安定なものが多い
そのうえで、年収を上げるために次の5つのアクションを実施してみましょう。
HSPの年収を上げる具体的な5つのアクション
- 自分の強みを知る
- 自分に合う環境を知る
- 合わない職場環境から離れる
- 副業で収入の柱を増やす
- セルフコントロールを身に付ける
ポイントは、HSPや自分に合った環境で働くこと、無理をしないで自分のペースをつかむことです。
「HSPだからできない」を「HSPだからこそできる」に変えて、充実した働き方を目指しましょう。